TechInfo: ICOM IC-R15の録音ファイル名を変更するスクリプト

ICOMがまさかの広帯域受信機IC-R15を発売しました。

幸運にも受信改造済みの機種手に入れることができましたので、超短いレビューです。

・IC-R6よりも一回り大きく、受信感度はIC-R6と同程度

・スキャン速度が超速!

・カラー液晶モニターは使いやすい

・スケルチのレベルが「AUTO」ではノイズに反応するので、2から3へ設定する

・録音機能が便利

・microSDカード経由のデータのやり取り(録音ファイル、メモリー内容)等がとても便利で、とくにCSVをパソコンで編集して、その場に応じたメモリー内容をロードできる点がGood!

ということで満足して使っています。

今後のファームウェアアップで、より改善すると思うので期待しています。

音声ファイルが録音できることは便利なのですが、肝心の周波数がWAVファイルのタグに記載されており、可視化に劣ります。

そこでbashとタグの読み取りに「exiftool」を利用して、ファイル名を変更するスクリプトを書いてみました。

注意)

動作環境はmacOSですがbashの基本的な機能しか使っていないので、他の機種でも動作すると思います。

本番環境適用の前に、必ずスクリプトのテスト稼働をしてください。

動作の前にexiftoolを導入してください。

ファイル名:

IC-R15オリジナル:
YYYYMMDD_HHMMSS[A/B].wav
20240313_133350A.wav

自作スクリプト:
YYYYMMDD_HHMMSS[A/B]-Freq-Sig.wav
20240313_133350A_118.100_S9++.wav
Freq = 周波数
Sig = 信号強度

#!/bin/bash
# 2024/03/13

echo ""
echo "File Rename is in progress..."
echo ""

# 拡張子がwavのファイルを対象にする
for file in `\find . -maxdepth 1 -name '*.wav'`; do

    # タグの読み取り
    FilePrefix=`exiftool -FileName $file | cut -b 35-50`
    Freq=`exiftool -Title $file | cut -b 63-69`
    Sig=`exiftool -Comment $file | cut -b 35-38`

    # ファイル名の定義
    FileName="$FilePrefix"_"$Freq"_"$Sig"

    echo "FilePrefix = $FilePrefix"
    echo "Freq = $Freq"
    echo "Sig = $Sig"

    # 該当するファイルをmp3に変換する場合(要ffmpeg)
    # -ar等のパラメータは、適切なものに設定
    # command="ffmpeg -i $file -ar 24000  ./$FileName.mp3"

    # 該当するファイルをリネームする場合
    command="mv $file ./$FileName"_".wav"
    echo $command
    eval $command
    echo ""

done

echo ""
echo "--- FileRename Completed! ---"
echo ""

macOS利用者のための参考情報。

macOSでmicroUSBに書き込みをすると、WindowsのPCやIC-R15上では「”.”がついたファイル」が表示されます。

WindowsやIC-R15では無用なファイルなので、以下のコマンドで削除します。

find 検索するフォルダを指定 \( -name ".DS_Store" -or -name "._*" \) -print -exec rm {} ";"

参考にさせていただきました。有用な情報をありがとうございます。

macOSのファイルシステムは自動でFinderでは見えない不可視ファイル(隠しファイル)を作成します。それらはFinderに表示するコマンドを実行してから削除したり、ターミナルからコマンドを実行することで直接削除したりもできます。