究極的には運に頼るしか無いのが現状
以前同氏の研修医のフィクションを読んで興味深かったため拝読。
医者の本音として普段思っていることを書き綴ったのが本書です。
本書の中で一番印象に残ったのが「風邪の疑いの症状」のなかで「急性喉頭蓋炎」というよく似た症状でありながら
致死に至る可能性が高い病気があり、医学生のときに教授から「この患者さんにあたったら運が悪かったと思え」
といわれたことです。
医者の見落としにより運悪く死亡することがあるという事実は、わかってはいましたが、実際にそのように
教育されている事実は受け入れがたいものですが、現実なのです。
ここ数年様々な分野でAIの進化が社会を変えつつありますが、医療こそAIによる誤診や、医療従事者の
負担軽減のために、AI技術の進化を加速させるべきだと思いました。
その他「なぜ医者冷たいか」や「長時間待って診察時間は5分」など、医療業界内側から見た真実が
書かれています。
取り立てて難しい記述はなく すぐに読めてしまう内容ですが、今日この日に元気に生きていることに感謝し
一日一日を大切に生きようと思いました。
— 書評の星の数はAmazonのレビューのものをそのまま掲載してます(最大は★5つ)—