書評:3/5:マグロ大王 木村清 ダメだと思った時が夜明け前

派手なパフォーマンスの裏に、しっかりとしたロジスティクスあり

日本人なら誰でも知っているすしざんまいの木村社長のいわば自叙伝です。

幼少のことから苦労し、苦学し、働き、「すしざんまい」を築き上げるまでの軌跡が語られています。

この中で印象に残ったのは、バブル処理で北海道拓殖銀行が「堂々と詐欺まがいの行為を行っていた」こと。
またすべてを失った木村社長が、奥様の一言で再起を果たしたこと。
派手なパフォーマンスで有名な「すしざんまい」ですが、その飛躍の裏には自衛隊で取得した「ロジスティクス」に裏打ちされた、緻密な行動計画があったことです。

先日日本電産の永守重信氏の著作を読みましたが、期せずして両人ともに「社員が600名程度になるまでは
各個人にメッセージを届けていた」ことも印象に残りました。

成功の裏にはこれらのエピソードがあったのですが、私個人として一番印象に残ったのは
木村社長の抜群の記憶力です。
この能力と人を愛する心がなければ、すしざんまいの飛躍的な成長は望めなかったはず。

木村社長の平易な語り口で、あっという間に読了する本書の評価は星3つ。
より良い未来を目指す、すべての人におすすめです。

— 書評の星の数はAmazonのレビューのものをそのまま掲載してます(最大は★5つ)—

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