書評:4/5 警視庁捜査二課 (講談社+α文庫) 萩生田 勝 著

警察内の人間関係の機微が面白い。前半の内容が濃ければ星5つ

Kindle Unlimitedにてサジェストされていたため拝読。

著者の萩生田氏の36年に渡る刑事生活の回顧録です。
刑事がどのように考え どのように普段の勤務を行っているのかは、一般市民には縁遠いものですが
本書では普段の生活や、犯人の内定・事件が起こってからの生活など、普段伺い知れない
「刑事の行動様式」を学ぶことができます。

印象に残ったのは「想像している以上に失敗が多い」こと。
天下の警視庁の捜査員でさえ「検察庁の職員から比べれば無能である」と発破をかけていることなどです。

残念ながら本書の前半の各事件の記述が薄く、若干消化不良感があるのですが
(特になぜ警視庁を追い出されるようにして退職したのかという点)
後半の事件はある程度わかりやすく書かれており、のめり込むように読むことができました。

最後に本書の中で印象に残った一節を引用します。

「私は〝刑事の人格〟というものは、経験の積み重ねによって形作られるものだと思っています。捜査の経験だけではありません。人生そのものの経験もそうです。ですから経験の少ない若手は、ベテランに比べどうしても取り調べ技術に劣るのです。  人生経験の不足を助けてくれるものがあるとすれば、それは読書です。」

— 書評の星の数はAmazonのレビューのものをそのまま掲載してます(最大は★5つ)—

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