科学的に証明された、今現在考えられるベストの食事がわかる
愛読している「神経内科医ちゅり男のブログ」にて紹介されていたため拝読。
「人は食べたものからできている」という言葉がある通り、食事は健康を維持する重要な要素です。
本書では著者の知見に基づいた「体に良い食事」が、コンパクトに纏められています。
すなわち「魚、野菜と果物、茶色い炭水化物、オリーブオイル、ナッツ類」を食べ
「赤い肉(牛肉・豚肉)加工肉、白い炭水化物、バター」を避けなさいということです。
「科学的エビデンス」と銘打っての通り「著者の私情」は挟められておらず、あっという間に読了しました。
参考になった記述は、
・牛肉、豚肉は体に悪く、鶏肉なら問題ない
・血糖値をコントロールするために炭水化物を減らすことは良いが、代わりに肉などを好きなだけ食べることは、体全体のバランスを崩すので、避けるべき
・食物をそのまま食べた場合と、サプリなどで特定栄養素を補充することは等価ではなく、
サプリのみの補充はむしろ害になる場合がある
・野菜と野菜ジュースも栄養学的には別物であり、野菜ジュースも体に害になる場合がある
・日本のマスメディアやブログなどで流布されている「健康に良い」情報は、実際は「業者の利益になる」情報が多く額面通り受け取ってはいけない
などです。
一つだけ気になったところは「サプリメントは有害になる報告がある」と記載されている箇所ありながら
妊娠中には「サプリメントなどで葉酸を摂取すべき」という主張が、分かりづらい気がしました。
健康を維持するために、シンプルな食事方法を提示してくれるところが良いと思いました。
— 書評の星の数はAmazonのレビューのものをそのまま掲載してます(最大は★5つ)—