これほど読み終わるのが惜しいと思った本はない
まさか回顧録が残っているとは思いませんでした。
総理を退任した直後の安倍元首相からみた「安倍政権の総括」が語られています。
本書を読みながら、安倍元首相が微笑みながら、時には険しい表情をしながら、まるで自分に語りかけるような
口調で書かれており、読み終えてしまうことが惜しくて、最初から最後までじっくり拝読しましたが
正直言ってまだまだ語り尽くして欲しいと思い、少々物足りなさも感じました。
憲政史上最長を記録した安倍政権は、その政策が多くの国民の心を捉えたからであり
故に野党やメディアの心無い批判に、常にさらされていました。
本書では長期政権の中で発生した様々な事象、時には不祥事などが安倍元首相本人から説明されており
我々が知らされていなかった裏側の出来事や本音が書かれていて、たいへん参考になりました。
最後の方に「チーム安倍」が政府専用機内で撮影した写真があるのですが、昭恵夫人も参加されて
参加者皆さんが非常に良い表情をしていて、とても印象に残りました。
第一次安倍内閣での反省を活かし、如何にして長期政権を担ってきたのか
何度でも読み返してみたくなる名著です。
— 書評の星の数はAmazonのレビューのものをそのまま掲載してます(最大は★5つ)—