このブログでは度々ラジオネタを掲載していて、安住さんの「日曜天国」が圧倒的に人気なのですが、個人的におすすめの番組があります。
文化放送の土曜夕方は長らく「伊東四朗 吉田照美の親父・熱愛」という番組が放送されていて、夕方に買い物をしながら良く聞いています。
この番組の良いところは なんといってもリスナーからのはがきが、時々とんでもなくクオリティの高いものがあることです。
今日の放送でもびっくりするようなエピソードが寄せられ、記事にしてみました。
それは番組後半(1時間36分ぐらい)から始まる「4歳のときに母親を亡くし、20歳の成人式に存命中の父親から 亡き母親からのお祝いの手紙」を渡された話です。
YouTubeに番組が掲載されていないので、詳しくは上記のリンクからRadikoプレミアムで聞いていただきたいのですが、33年前に4歳の娘を残して結核で亡くなった母親が、自身の余命が幾ばくもないと悟り、16年後の娘の成人式のために便箋いっぱいにしたためた手紙なのでした。
手紙を読んでいた吉田照美さんが「今まで読んだ中で、もっとも(読むことが)つらい手紙」と言ったとおり、間もなくこの世を去ってしまう母親から、幼いわが子を想う気持ちが手紙の中で切々と、しかしながら(シビアな自身の状況に反して)明るく語られ、ラジオを聴いていると まるで自分が母親自身になったような気持ちになり、買い物中でありながら不覚にも泣き崩れそうになりました。
放送でもあの吉田照美さんですら だんだん涙声になりつつあるのがわかり、他の2人ももらい泣きしてしまった とても印象に残る回でした。
その母親がよく歌ってくれたという曲がまた素晴らしい。私も大好きな曲です。
小坂明子さん『あなた』
良質なラジオ番組を聞き続けると、普段耳にすることがない印象的な話や、うなずいてしまうような話、また思わず涙してしまう感動的な話に出会うことがあるのが、本当に嬉しいです。
文化放送の「伊東四朗 吉田照美の親父・熱愛」は、前半の政治的な発言にはいろいろな意見があると思いますが、後半のリスナーからのメッセージや、それを受ける伊東四朗さん、吉田照美さん、水谷加奈さんの人間性がとても暖かいので、いつもほっこりした気分になり、個人的には至福のひと時です。
派手さはありませんがとてもいい番組です。関心のある方は、ぜひ聞いてみてください!